理事長ブログ ~ねぶち
中学生の頃はイタズラ盛りで、先生を手こずらせたものでした。
教室の出入り口(先生が入ってくるほう)一番上の隙間に黒板消しを挟み先生の頭の上に落としたり、極めつけは教壇の手前の床に糸を貼り付けたお札をそれとなく置き、先生が気づいて腰を屈め手を伸ばしたら、絶妙のタイミングでお札を引っ張り、先生がオッと言ってまた取ろうとすると、またお札を引っ張りといった、「オットットごっこ」を仕掛けるといった具合でした。
とどのつまりは、根ぶちで頭を叩かれ、さらに水がたっぷり入ったバケツを二つ持たせられて他の生徒が授業を受けている教室の廊下に午前中ずっと立たせられる罰を受けることでした。
根ぶちは痛くて、これを持っている先生は怖かった。今だったら、”虐待”とか”体罰”とか言われて新聞沙汰になりかねませんが、50年ほど前は時代がそういう時代だった。だから、悪さも程々にしないと”痛い目に会うぞ”という恐れがあった。
よくよく考えてみると、愛染明王も不動明王も、荒神様もなまはげも、みんなみんな怖い顔をしていて、なまはげに至ると「泣ぐ子(ゴ)は居ねがー」「悪い子(ゴ)は居ねがー」と家に入ってきて、怠け者や子供を探し回る。その恐怖は子供たちの泣きじゃくる姿でよくわかる。だから、この体験は子供たちが望ましくないことしないよう押しとどめる一定の抑止効果があるようだ。
昨今の飲酒運転による通学路での暴走、性懲りもない検査データの捏造、現金ばら撒き選挙買収等々、怖いもの知らずの所業ではないか。いっそ、「悪い子(ゴ)は居ねがー」となまはげを派遣したらどうだろう。怖い人が身近にいれば、少しは身を正す気にもなろうではないか。